サーフボードケースの選び方とおすすめのハードケース | サーフィンマガジン「73NAVI(なみなび)」

サーフボードケースの選び方とおすすめのハードケース

サーフボードケースの選び方とおすすめのハードケース

サーフボードケースには大きく分けてハードとニットの二つのタイプがあります。どちらのタイプを選べばよいか?保護力や扱いやすさなどハードケースを選ぶ上で、知っておくとよいチェックポイントを紹介。初心者の方など、これからサーフィンを始める方向けにボードを入れる際の注意点も紹介いたします。

1)どのような用途に使うかを考える

まずサーフボード用のケースを検討する上で、考えることはどのようなシーンで使うのか?週末など日常のサーフィン、旅行(サーフトリップ)用としてなのか、自宅から海まで車での移動なのか、室内・キャリア載せのどちらか?電車などの交通機関を利用するのか?などの条件によってボードケース選びも変わってきます。まずはこの点をしっかりイメージして頂き、シーンごとに説明していきます。

DAY用:車移動の場合

普段の日帰りで行くようなサーフィンなど、家から海まで車のみで移動する場合。この場合はニットケースのみ、DAY用のハードケースのみでもOK!でしょう。しっかり保護したいのであればニットケース+DAY用ハードケースに入れると安心です。車の室内に入れる場合、スペース的に余裕がなければニットケースが扱いやすいです。但しニットケースはハードケースに比べ保護力は落ちるので、出し入れの際は慎重に行い、運転中に動かないように固定しましょう。なおハードケースでもボードにフィットするスリムなタイプもあります。ニットケースよりも保護力もあり、場所も取らないのでおススメです。

車のサーフキャリアのサーフボードを載せる

サーフキャリアに載せる場合ですが、恐らくロングや長めのファンボードを積載される方がほとんどかと思います。あるメーカの取扱い説明書では、キャリアに載せる場合はケースに入れないで積むように書かれており、空気抵抗や重量面でもその方が良いようも思いますが、例えばボードを2枚積む場合、ボードとボードの間に空間がある為、グラつきやすかったり、ボードにも負担をかけてしまいます。クッションを挟んだりすることで、グラつきを抑えしっかり固定できるようにはなりますが、クッションを挟むのも面倒で、クッションがずれ落ちる可能性もないとは言えません。何より炎天下での長時間直射日光を浴びるというのが、ボードにはいいとは思えません。ニットケースでもいいですが、一番はDAY用のハードケースに入れて載せるのがおススメ。ボードの積み下ろし時にもボードを傷つけるリスクが低く、また固定もしっかりできます。サーフボードを締め付ける際もボードケースのクッションにより負担も少ないと考えます。
※なお、ケースごと積載する方法は取説で推奨されてる方法ではありませんので自己責任でお願いします。

DAY用:電車などの交通機関を利用する場合

電車などの交通機関を利用する場合は、ハードケースは必須アイテムです。できればニットケースに入れて、さらにハードケースに入れる2重保護で持ち運ぶことをお勧めします。電車等を利用の場合は常に自分で手持ちで運ぶことになると思いますのでトラベル(サーフトリップ)用よりDAY用のハードケースで良いかと思います。DAY用はトリップ用に比べ保護力は落ちますが、ケースの重量が軽いので持ち運びが楽です。できればサーフボードより極端に大きくならないほうが持ち運びも楽でしょう。さらに欲を言えばサーフボードにポケットがあると収納力もアップして良いです。

DAKINEハードケースとニットケース

電車などの交通機関の場合、手持ちでも長さの制限などがありますので予め調べておいたほうが良いです。例えばJRでは長さ2メートルを超える物品は車船内に持ち込むことができないようです。いずれにしましても、ご自身でご確認の上ご利用ください。

サーフトリップの場合

サーフトリップの場合はトラベル用(トリップ用)ハードケースが必須です。旅行では飛行機や船などでボードを預けることになるかと思います。大量の荷物を時間内に毎日のように積み降ろししなければならないわけで、サーフボードだからと大事に扱ってくれる保証はありません。実際に破損トラブルも珍しいことではありません。DAY用では保護力で不十分です。トリップ用のハードケースは必須。ニットケースにも入れて2重の保護をしてください。どうしてもDAY用で行くのなら、レール等をクッション材で厳重に保護した上でハードケースに入れてください。

2)ニットケース選びのポイント

サーフボード用ニットケース フィット感

ニットケースに関しては、メーカー毎にそれほど大きな差はないかと思いますが、なるべくであれば、サイズはピッタリの方がフィット感も良く持ち運びなど扱いやすいかと思います。短くて全部を覆うことが出来ないのは問題外ですが、多少、大きめであれば問題ありません。あまりにも長すぎるのはニットケースが余ってしまいますので、ハードケースに入れたりする場合に邪魔になります。保護力には影響ありませんが…。また生地によって稀にですが…やや薄手というか生地が詰まってなくて他のニットケースより保護力がわずかながら弱そうなものや、滑りやすく持ちにくい素材のものがあります。

サーフボード用ニットケース サイズ大きめ

3)ハードケース選びのポイント

まず、下のサーフボードケースをご覧ください。このハードケースのつくりは2枚の同じ形状の素材を縫い合わせ、その1/2くらいは開口部としてファスナーが付けられボードの出し入れができるようになっています。いたってシンプルな構造です。

DAKINEハードケースファンボード用

開閉ファスナーに注目

ハードケースの保護力は衝撃を抑えるための素材のクッション性も重要な点ですが、粗悪な商品でない限り一定の保護力はあります。それよりも、意外と見落としがちなのがファスナー部。開閉の為のファスナーの部分に関しては、クッション性が無いために、もろにダメージを受けてしまいます。しかも、このケースのように持ち運びで一番ダメージを受けやすいレールに添ってファスナーが付いているハードケースが多いので厄介なのです。ハードケースに入れていたのに気が付いたらレールに傷やダメージが…という場合、恐らく高い確率でファスナーに面していた部分が大半ではないかと思います。サーフボードの保護を一番に考えるなら、せめてファスナーガード(ファスナーに添って取り付けるクッション性のカバー)を付けてほしいと…各メーカーさんにお願いしたい。

DAKINEハードケース ファンボード用  使用例

ここで指摘した写真のブランドはDAKINEです。誤解がないようにお伝えしておきますが、このメーカーさんの商品が悪いということを言っているわけではありません。DAKINEのケースは、ダメージへの配慮など細部にまでこだわったケースもこれまでに多数販売されており、ユーザーからも高い支持を受けているメーカーです。もちろんそれらの商品はその分コストも掛かっているでしょうから価格も上がります。私もDAKINEのトリップ用のケースを10年以上愛用していますが細部にまでこだわった造りで、これに匹敵する保護力を持つケースは数少ないと思います。すこし話が逸れてしまいましたが、ハードケースを販売する有名なメーカーにはこのように保護力への配慮に欠けている構造のケースも珍しくありません。価格帯など顧客のニーズに対応するためにこのような商品のラインナップがあるのでしょう。結局のところユーザーの望む低価格帯の商品を提供するには、コストカットし量産しやすくシンプルな構造となってしまうため仕方のないことなのかもしれません。

どんなハードケースが良いの!?

長年、多くのサーフボード、ケース等を扱ってきた経験から、ファスナーの位置やファスナーガードの有無がハードケース選びとして一番のポイントと考えても過言ではありません。実際に販売されていたDAY用のハードケースを参考におススメの構造のサーフボードケースを紹介します。

おススメ「その1」

DAKINE(ダカイン)ハードケース おススメ

DAKINEのショートボード用のハードケースです。ポイントとなるファスナーの位置がレールに添ってではなく、多少デッキ側に取り付けられています。ファスナーガードもあるのでファスナーの弱い部分もしっかり保護できる造りとなっています。クッション材もDAY用としては十分な保護力があります。ケースの重さも比較的軽く程よいフィット感もあり、持ち運びも楽。車内への積載も省スペースでありがたい。それでいてDAY用としての保護力はトップクラスと感じます。私の独断ではありますが、総合的な評価としてこれを超えるケースはありません。デメリットがあるとすれば、開口部が やや狭く、他のケースに比べるてサーフボードを出し入れしにくい。ハードケースの手入れする際に内側は手入れしにくい。といったところありますが、それを差し引いても十分におススメできるタイプです。なお、このハードケースは最近のモデルではないので現在はこのタイプは販売されていない思われます。今後また同様のタイプが発売されるのであればイチオシしのサーフボードケースです。

DAKINEハードケースのサーフボードの入れ方

おススメ「その2」

トランスポーターハードケース おススメ

TRANSPORTERのOFFSETショートボード(DAY)用のハードケースです。軽量化を追求したケースでとにかく軽い。初めて手にする方であれば、その軽さに驚いてしまうかも!? 電車移動など手持ちで長時間移動する方には、少しでも軽量化されたケースは有難いはず。これだけ軽量だと保護力に関わるクッション性に不安を抱いてしまいそうだがクッション性もDAY用としては十分。ニットケースとの2重保護ならDAY用としては安心して使用できるでしょう。ポイントとなるファスナーの位置がレールに添ってではなく、デッキ側に一直線に設置され、ファスナーガードもあるのでファスナーの弱い部分もしっかり保護できる造りとなっています。ボードの形状を研究し設計されたフォルムは、スリムでボードにフィットするため、車内への積載も省スペースでありがたい。開口部が広いのでボードの出し入れもしやすく、内側のお手入れも楽々。「細部まで、よく考えられたデザインに軽量素材」こんなケースを探していた…と感じる方も少なくないかも!?こちらも前述のケースと甲乙つけ難いおススメのサーフボードケースです。

トランスポーターハードケース 使用例

おススメ「その3」

クリエイチャーズ スリムフィットハードケース

CREATURESのSLIMFITショートボード(DAY)用のハードケースです。スリムフィットとしてボードのフォルムにピッタリとフィットするようデザインされたケースは、ニットケースに入れるのと大差はないほど省スペースなケース。コンパクトだから持ち運びしやすい。クッション性も他のものと遜色ないレベル。ポイントとなるファスナーの位置は、レールの中心より若干デッキ側にずらして設置されていることで、ダメージを受けにくくなっています。ファスナーガードはない為、ファスナー部分への衝撃には注意したいところ。前述の2つに比べると保護力面では多少不安はありますが、コンパクト設計でフィット感ではこのメーカーが最も優れており、DAY用として各メーカーから販売されている中では総合的な保護力も高い方だと考えます。

クリエイチャーズ SLIMFIT ジッパー部

またテールやレールにマチ(折り目をつけることで収納力を高める構造のこと)があるので、スタイリッシュな見た目とは裏腹に、フィンを付けたままでの収納も可能。ファスナー部分の保護力をカバーするためにも、できればニットケースとの2重保護で使用したい。

クリエイチャーズ SLIMFIT 使用例


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4)サーフボードケースの使用方法ついての注意点

ニット、ハードケースにサーフボード入れるだけなので、大して難しいことはありませんが、初めての方のために、ちょっとした使用方法の注意点をご説明します。

サーフボードの表裏・前後の向きを正しく入れる

ハードケースに入れる際は、サーフボードの表裏(デッキ、ボトム)の向き、前後(ノーズ・テール)の向きは正しく入れる。前後の向きは形状から直感的にどちらがノーズ・テール側になるか分かるので間違う人は少ないと思いますが、表裏(デッキ、ボトム)については、前述の「おススメその1~3」ケースのファスナー側がデッキ面と思っていいです。サーフボードを入れる際もチャック側の方がデッキ面になるように入れます。これ意外と逆に入れる方がいるんです。ボードは反っているため、逆にしてしまうとチャックの部分にボードのレールなどエッジ部にあたりやすくなり、お伝えしたようにチャック部はダメージを受けやすいため、損傷の原因となりますのでご注意ください。

サーフボード用ニットケース フィット感

ニットケースは出入り口が緩んでむき出しになったり、少し大きめのケースの場合、ニットケースとサーフボードは一体感に欠けるため、運ぶ際に持ちにくなったりずれ落ちたいする可能性もあります。また開口部を締め付けたあとの紐が垂れ下がってしまい、何かに引っかかって、ボードを落すなど破損の原因にもなり兼ねないので、写真のように余った紐をで尾っぽの部分をクルクル巻いて留めておくことをお勧めします。

ファスナーフックの位置

DAKINEハードケースファンボード用

前述でレールに添ってファスナーが付いている保護力に不安のあるタイプのハードケースを紹介しましたが、ハードケースには持ち手が付いており、持ち歩く際には持ち手を持って運ぶ機会は多くなると思います。その際、持ち手と反対側レールが下になり、ボードを置く際に地面や床などに最初にあたる箇所でありダメージを受けやすいわけです。このケースもそうですがそんなダメージを受けやすい箇所までファスナーになっているハードケースも意外とあります。サーフボードのファスナーは2つ付いているものが多いので開閉がどちらからでもできるようになっています。細かいことですが、ファスナーフックが持ち手と逆側にあると、ボードを置いた際に、破損率を高めてしまうことになりますのでフックは持ち手側にくるように閉めてください。

DAKINEハードケース ジッパーの締め方で注意点

5)最後に

サーフボードの破損はサーフィン中だけでなく、持ち運びや保管の際に破損することも少なくありません。サーフボードケースに予算を使いたくないという方もいることでしょうが、予算が許すのであれば、ちょっとでも保護力が高く使い勝手の良いものを選択されることをお勧めします。サーフボードはとてもデリケートなのでどんなケースを使用するにしても、普段から気を付けて持ち運びする必要はありますが、いくら気をつけても、ちょっとした油断や、気が付かないうちにダメージを受けてしまうことは珍しいことではありません。価格は多少上がるかもしれませんが、サーフボードのリペア費用など万が一のトラブルを避けられることを考えれば、最終的な出費としては安い買い物になるのではないかと思います。参考にして頂ければ幸いです。

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