サーフボードについて良くこのような問い合わせがあります。「このサーフボードの重さはどのくらいですか?」「重くありませんか?」「軽いですか?」というようなご相談があります。ご相談内容、商品からも問い合わせの方のほとんどは初心者の方ではないかと思われますので初心者の方に向けてサーフボードの重さについて参考になればと思い記事にすることにしました。
なお、ある程度サーフィン歴のある方からの問い合わせもありましたが、そのほとんどはロングボードなどネットでは重さが判断できない為に重さを知りたいというご連絡でした。現在は重さ計測し掲載しているため、問い合わせもほとんどなくなっております。
なお、ある程度サーフィン歴のある方からの問い合わせもありましたが、そのほとんどはロングボードなどネットでは重さが判断できない為に重さを知りたいというご連絡でした。現在は重さ計測し掲載しているため、問い合わせもほとんどなくなっております。
■目次
1)一般的なサーフボードの重さってどれくらい?
- ショートボード PU素材
- ショートボード EPS素材
- ショートボード モールド系
- ショートボードの重さの平均(基準)は!?
2)サーフボードは軽い方がいい!?
- 軽いことのメリット
- 軽いことのデメリット
- 重いことのメリット
- 重いことのデメリット
1)一般的なサーフボードの重さってどれくらい?
- ショートボード PU素材
- ショートボード EPS素材
- ショートボード モールド系
- ショートボードの重さの平均(基準)は!?
2)サーフボードは軽い方がいい!?
- 軽いことのメリット
- 軽いことのデメリット
- 重いことのメリット
- 重いことのデメリット
1)一般的なサーフボードの重さってどれくらい?
サーフボードの重さについての問い合わせで「重くありませんか?」「軽いですか?」というご質問があります。何を基準に、重いか軽いかをご質問されているのか?そもそも重さを気にしている理由は何なのか?「サーフィン時のパフォーマンス的な観点で気にされているのか?それとも持ち運びの際のボードの重さに関して気にされているのか?」など、質問の趣旨が理解できていないなかで、的を射た回答ができているのか?という不安もありました。ご相談内容、商品からも初めてサーフィンをされる方や経験の浅い初心者の方からお問い合わせがほとんどではないかと推測しますので、質問されている方も基準も分からない中でぼんやりとしたイメージでご質問されているのではないかと思うようになってきました。そこで分かりやすいように数値として一般的なサーフボードの重さがどのくらいなのか知っていただくのが良いのではないかと、過去の中古サーフボードのデータから調べてみました。なお計測器の精度は良くないのでご了承をお願いいたします。(大まかな傾向はつかめるのではないかと思います。)
ショートボード PU素材
- パフォーマンス系など中上級者向け 重さ2.5~3.0kg 長さ5`6~6`3f
- 初中級者向け 重さ3.0~3.5kg 長さ5`7~6`4f
中上級者向けのパフォーマンス系のボードでは2.5kg前後が中心で2.5~3.0kg前後が多いようです。長さは5`6~6`3fくらいで比較的5`9~6’0fが中心となっている印象。近年のモデルは短くボリュームがあるモデルが多いため、長さにもバラつきがあるように感じますが、最終的な浮力は同じくらいの容量をチョイスすることになるので結果的に重さも同じくらいに収まっていると考えます。
初心者向け、初中級者向けになればある程度の浮力アップが必要となりますので、必然的に重さも上がります。3.0kg前後が中心で3.0~3.5kg前後が多いようです。長さは5`7~6`4fくらいで比較的6’0f前後が中心となっている印象。
初心者向け、初中級者向けになればある程度の浮力アップが必要となりますので、必然的に重さも上がります。3.0kg前後が中心で3.0~3.5kg前後が多いようです。長さは5`7~6`4fくらいで比較的6’0f前後が中心となっている印象。
ショートボード EPS素材
- パフォーマンス系など中上級者向け 重さ2.5kg前後 長さ5`6~6`4f
- 初中級者向け 重さ3.0kg前後 長さ6`0~6`4f
中上級者向けのパフォーマンス系のボードでは2.5kg前後が中心で長さは5`6~6`4fくらいと幅広い。近年のモデルは短くボリュームがあるモデルが多いため、長さにもバラつきがあるように感じますが、最終的な浮力は同じくらいの容量をチョイスすることになるので結果的に重さも同じくらいに収まっていると考えます。
初心者向け、初中級者向けになればある程度の浮力アップが必要となりますので、必然的に重さも上がります。3.0kg前後で長さは5`7~6`4fくらい。EPSのボードはメーカー・ブランドで仕様も様々ですので多少、仕様による重さの違いはあるもののEPSフォームはPUフォームに比べると軽くなり、データの数値としても多少軽くなっている傾向にあります。ただ計測精度が良くないのでデータとしては分かりずらいものになってしまいますが、平均すると~500g前後くらいまでの違いといったところでしょうか。浮力の軽いパフォーマンス系は特に差が分かりにくくなってしまいます。
初心者向け、初中級者向けになればある程度の浮力アップが必要となりますので、必然的に重さも上がります。3.0kg前後で長さは5`7~6`4fくらい。EPSのボードはメーカー・ブランドで仕様も様々ですので多少、仕様による重さの違いはあるもののEPSフォームはPUフォームに比べると軽くなり、データの数値としても多少軽くなっている傾向にあります。ただ計測精度が良くないのでデータとしては分かりずらいものになってしまいますが、平均すると~500g前後くらいまでの違いといったところでしょうか。浮力の軽いパフォーマンス系は特に差が分かりにくくなってしまいます。
ショートボード モールド系
- 初中級者向け 重さ3.5kg前後 長さ6`0~6`6f
初心者向け、初中級者向けで3.5kg前後が中心で 3.5kg~4.0kg前後で長さは6`0~6`6fくらい。PUに比べると若干の重くはなりますが、平均すると~500g前後くらいまでの違いといったところでしょう。またクラッシック系のボードでPU素材に6オンスなどが厚めのクロスが使われているボードもモールドと近い重さになる傾向にあります。
ショートボードの重さの平均(基準)は!?
サーフボードの重さはサイズによる差もありますので、正確なデータは取れませんが、平均すると以下のような重さの図式にはなりますが
EPS < PU < モールド系,PUクラッシック
実際に持ってみると素材ごとの感覚的な軽さ、重さは何となく感じることはできるものの、それぞれが~500g以内程度の誤差であるということです。
ショートボードの容積レベルでは平均すれば3.0kg程度前後の重さで、素材により最大1kgの違いはあると思って頂ければよいと思います。初心者向けの浮力があるものであれば、浮力に比例して重さも若干重くなります。結論としては3kgを基準値として、判断されれば良いのではないでしょうか?
EPS < PU < モールド系,PUクラッシック
実際に持ってみると素材ごとの感覚的な軽さ、重さは何となく感じることはできるものの、それぞれが~500g以内程度の誤差であるということです。
ショートボードの容積レベルでは平均すれば3.0kg程度前後の重さで、素材により最大1kgの違いはあると思って頂ければよいと思います。初心者向けの浮力があるものであれば、浮力に比例して重さも若干重くなります。結論としては3kgを基準値として、判断されれば良いのではないでしょうか?
2)サーフボードは軽い方がいい!?
これからサーフィンを始める方などがサーフボードの重さを気にされる理由として移動や持ち運びの観点から重いものを避けたいといったことがあるのではないかと思われますが…いかがでしょうか?確かに軽いに越したことはありませんが… では海でのサーフィンはどうなのでしょうか?サーフボードの重さによるメリット、デメリットを上げてみたいと思います。
軽いことのメリット
- 移動や持ち運びが楽である
- サーフィン時のパドリングの漕ぎ出しが楽で初速が速い
- EPSは軽くて高浮力である
- 操縦性・反応が良い
軽いことのデメリット
- スピード性は低くなる
- 安定感は低い
- 風などの影響を受けやすい
- ジャンクなコンディションは得意でない
重いことのメリット
- スピード性は高くなる
- 安定感は上がる
- 風などの影響を受けにくい
- レールを入れやすい
- ジャンクなコンディションにも対応しやすい
重いことのデメリット
- 重くなる分、移動や持ち運びが大変になる
- サーフィン時のパドリングの漕ぎ出しが少遅くなり、またパワーも必要になる
- 操縦性・反応が重くなる分、難しくなる
他にもまだありますが、ご覧のように それぞれにメリット・デメリットがあるわけで、サーフボードは軽ければ軽いほど良いというものではありません。PU/EPS/モールドそれぞれの素材や技術によるパフォーマンスの違いもありますが、ここではあくまでも重量に焦点を当てて話したいと思います。サーフィンをする上である程度の重さは不可欠だと考えます。特に初心者の方は、不安定な海の上に浮いたボードに乗るわけですので なるべくふらつかず安定感のあるボードの方がテイクオフしやすいわけです。極端な話をしますとサーフボードと同じ形状をした浮き輪のような空気を入れた素材のものと、普通のサーフボードではどちらがパドリングしテイクオフしやすいか?極端な例ではありますが想像して頂ければ何となくご想像はできると思います。
速度と安定感の関係性について、自転車で例えるならば止まっている自転車とスピードに乗っている自転車ではどちらが安定して乗れるでしょうか?これも説明するまでもありませんよね。
ある程度の重さがあってスピードが出やすいボードは安定感も高いということです。重量が重ければ重力により落下速度も上がりますので波の斜面を降りる際に重量がある方がスピードも出やすいということです。このように陸の上では軽いことのメリットは言うまでもありませんが、いざサーフィンとなると軽ければいいというものではありません。もちろんシェイパーが計算し造られたボードなので、どのボードもしっかりとパフォーマンスを発揮してくれるのですが、初心者の方が最初に選ぶボードとしては同じサイズのボードであれば軽量タイプのEPSよりも若干重さのあるPUボードの方が安定感があり扱いやすいと考えます。パドリングの漕ぎ出しの初速、操縦性などは確かに重さがマイナスには働きますが、漕ぎ出しがものすごく大変になるわけではありません、操縦性もいきなりハイパフォーマンスを求めるわけではないので基本を押さえればしっかりターンもしてくれます。なにより初心者にはテイクオフから立って乗ることが大きな壁となります。安定感あるボードでテイクオフししっかりスピードに乗ったターンを確実に習得してい事は、一番の基本となります。パフォーマンス性などは次のステップでも遅くはないと考えます。
ある程度の重さがあってスピードが出やすいボードは安定感も高いということです。重量が重ければ重力により落下速度も上がりますので波の斜面を降りる際に重量がある方がスピードも出やすいということです。このように陸の上では軽いことのメリットは言うまでもありませんが、いざサーフィンとなると軽ければいいというものではありません。もちろんシェイパーが計算し造られたボードなので、どのボードもしっかりとパフォーマンスを発揮してくれるのですが、初心者の方が最初に選ぶボードとしては同じサイズのボードであれば軽量タイプのEPSよりも若干重さのあるPUボードの方が安定感があり扱いやすいと考えます。パドリングの漕ぎ出しの初速、操縦性などは確かに重さがマイナスには働きますが、漕ぎ出しがものすごく大変になるわけではありません、操縦性もいきなりハイパフォーマンスを求めるわけではないので基本を押さえればしっかりターンもしてくれます。なにより初心者にはテイクオフから立って乗ることが大きな壁となります。安定感あるボードでテイクオフししっかりスピードに乗ったターンを確実に習得してい事は、一番の基本となります。パフォーマンス性などは次のステップでも遅くはないと考えます。
ショートボードの場合、前述のように数百g程度で、1kgも以上も重くなることも少ないと思いますが、たったこのくらいの重さの違いだけでも実際の海では安定感などに意外と影響あるのです。陸での持ち運びなどの利便性にとらわれすぎず、サーフィンをする上でどうか?ということに目を向けてサーフボード選びして頂くことをお勧めし終わりにしたいと思います。