この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
サーフポイントや日々変化する波のコンディションに合わせサーフボードを使い分けるように、フィンも波のコンディションやサーフボードに合わせることで、あなたのパフォーマンスをより向上させることが可能となります。
ここではサーフボードのフィン選びに重要な「テンプレート」「マテリアル(素材)」からFUTURES(フューチャー)フィン独自のライドナンバー(RN)を活用したフィンの選び方が理解できるようになります。
筆者は、2008年からサーフショップオーナーとして新品・中古サーフ用品を2500点以上取り扱ってきた経験をもとにサーフアイテムやハウツーなどのサーフィンに特化したウェブマガジンを運営しています。
ここで紹介する内容は、「Futures」サイトを参考にしております。
FUTURES(フューチャー)フィンについて
フィンはテンプレート・マテリアル・フォイルによってフィンの特性がきまります。
FUTURESフィンでは、この「テンプレート」「マテリアル(素材)」「フォイル」の3つの特性と「サイズ」を基に独自のライドナンバー(RN)がつけられており、フィン選びの目安として活用することができます。
フィンのテンプレートはベース(Base)、デプス(Depth)、スイープ(SWEEP)、エリア(ARIA)という各部要素によって構成されています。
なお、ここではフィンのテンプレート、フォイル(FOIL)についての基本的な説明は省略しますので、詳しくは以下のリンクからご覧ください。
「フィンの基礎知識」サーフボード3つのテンプレートカテゴリー
FUTURESフィンでは、各モデルのテンプレートの特徴をより理解しやすいようにRAKE、NEUTRAL、PIVOTの3つのテンプレートカテゴリーに分類しています。
それでは3つテンプレートカテゴリーの特徴に詳しく見てみましょう。
RAKE(レーキ)
「RAKE」カテゴリーに分類されるモデルはドライブ性能を重視したテンプレートで、ドライブの効いた(伸びのある)大きなターンが特徴。
ポイントブレークなどのような波のウォール(壁)が沢山ある場合に、広いウォールを最大限に生かした伸びやかで大きなターンが可能となります。
視覚的に見分ける方法として、フィンのスイープ(SWEEP)がある(後方に向け反りの角度がある)テンプレートが「RAKE」の特徴と言えます。
RAKEのテンプレートカテゴリーにラインナップされているものに以下のようなものがあります。
テンプレートカテゴリー:RAKE |
---|
R4 R6 R8 |
AM1 AM2 AM3 |
EA |
MACHAD |
JORDY |
DHD |
COFFIN |
TWIGGY |
PIVOT(ピボット)
「PIVOT」カテゴリーに分類されるモデルは、スピードコントロール性能を重視したテンプレートで、回転性が良くタイトなターンが特徴。
ビーチブレークによくある、波のウォール(壁)が少ないコンディションなどでは、よりタイトなターンが要求されますので、PIVOTとの相性が良い。
視覚的に見分ける方法として、フィンのスイープ(SWEEP)が少ない(後方に向けて延びたフィンの反りの角度が少ない)テンプレートが「PIVOT」の特徴と言えます。
PIVOTのテンプレートカテゴリーにラインナップされているものに以下のようなものがあります。
テンプレートカテゴリー:PIVOT |
---|
P4 P6 P8 |
HS1 HS2 |
TP1 |
NEUTRAL(ニュートラル)
「NEUTRAL」カテゴリーに分類されるモデルは、RAKEとPIVOTの中間的なテンプレートで、それぞれの特徴をバランスよく兼ね備えたオールラウンドなタイプ。
幅広い波のコンディションに対応可能なオールラウンドタイプ。
視覚的に見分ける方法として、フィンのスイープ(SWEEP)がRAKEとPIVOTの間くらいのテンプレートデザインになっています。
NEUTRALのテンプレートカテゴリーにラインナップされているもの以下のようなものがあります。
テンプレートカテゴリー:NEUTRAL |
---|
F2 F4 F6 F8 |
JOHNJOHN |
MAYHEM |
PYZEL |
FIREWIRE |
PANCHO |
ANDO |
マテリアル
フィンはマテリアルによりフレックス(FLEX)性が変わります。
フレックスとはフィンの「しなり」柔軟性のことを指します。
フィンのマテリアルってフィンの素材ってことよね?
そうだね。ただ、フィンでは軽量化やフレックス性などのために複合的な素材や様々な構造が取り入れているので、素材+構造といった認識でいいと思うよ。
BLACKSTIX(ブラックスティックス)
Futuresラインの定番なっているBlackstixフィン。
BLACK STIX 3.0は、〜2.0のカーボン×ハニカムコアに2層のカーボンラインを追加。2.0と同じように弾力性を感じながら、パワーターンを通じて保持力が向上。
フィンの内側と外側に非対称の12Kカーボンパネルを配置。内側のカーボンはベースから先端まで延びていますが、外側は先端まで延びておらずミドルくらいまでしか上がっていないため、フィンは先端になればなるほどフレックス性が上がります。これにより、きびきびと素早反応を与えてくれます。
新たな一層を追加するためにポリエステル樹脂よりも軽量で弾力性があるエポキシ樹脂を使用。
コントロールの要素を維持しながら、応答性の高いスピードを生み出します。
GENERATION(ジェネレーション)
コントロール性を維持しながら必要なスピードを提供するGENERATIONシリーズ。BLACKSTIXより、もうすこし安定性とドライブを求めている方に向いています。
ベース両面を覆った12Kカーボンの堅固なパネルはスピードとパワーの両方を提供。
前半分に垂直に配置したラインカーボンはリーディングエッジ(前側のエッジ)を固定しフィン先端部にフレックスを集中させきびきびとした素早いねじれを与えます。
双方向グラスファイバーより、バネが強いユニグラスファイバーを複数の層に独自に配向。フィンの先端の強度とコントロールが向上。
新たな一層を追加するためにポリエステル樹脂よりも軽量で弾力性があるエポキシ樹脂を使用。コントロールの要素を維持しながら、応答性の高いスピードを生み出します。
ALPHA(アルファ)
トータルバランスに優れるALPHAシリーズは、新開発のカーボンファイバーをマテリアルに採用。
「軽量で弾力性のあるカーボンファイバー」+「軽量化のため構造の完全性を犠牲にすることなく作成されたエアーポケット」の複合マテリアルにより、高い耐久性と驚くほどの軽さ、硬さ、フレックスを高次元で融合した最先端のフィン。
Legacy(レガシー)
世界中でスタンダードマテリアルと称されるRTM HEXマテリアルのLegacyシリーズ。
ハニカムコアマットをグラスファイバーでラミネートしたライトウェイトハイパフォーマンスフィン。
真空バキュームラミネート技術により余分なレジンが抜き取られるので軽量かつ耐久性に優れ、その粘りあるフレックス特性により、ターン時のレスポンスと加速性を得ることができる。
HONEYCOMB(ハニカム)
ハニカムフィンは六角形のフォームコアマットにより軽量化とフレックス特性を維持。
ミディアムフレックスパターンで設計されており、BLACKSTIXシリーズよりも剛性が高く、グラスファイバーよりも柔軟性があります。リーフブレイク、ビーチブレイクを問わずオールラウンドに使えるシリーズです。
VAPORCORE(ベイパーコア)
水面に浮くほどの軽さを実現したVapor Core Fin。
あえて張力を与えてプレスされたカーボンクロスのシェルを持つ構造の為、優れた強度とバネのように高反発なフレックス特性を持った斬新でダイナミックなフィン。
かつてフィンのコアマテリアルに採用されていた低密度のフォームコアを全て取り除き、超軽量の中空構造を実現。 瞬発的なスピードを生み出し、足元でダイレクトな感覚を得ることが容易になります。
航空宇宙工学の分野で用いられるグレードのカーボンマテリアルにより、中空構造でも強度を犠牲にすることなくハイレスポンスなコントロール性を体感できます。
TechFlex(テックフレックス)
ベースと先端部に沿った3Kカーボンにより、グラスファイバーの剛性を維持しながら標準のハニカムフィンよりも軽量。パワーのあるコンディションでも食いつきよく安定したコントロール性能。
センター部分のFLEXが生む弾力性も備えしっかりとしたレールターンとラインダウンのドライブをすることができます。
パワフルなサーファーやパワフルなコンディションに最適。
CONTROL(コントロール)
伝統的なファイバーグラス。FUTURESの中でも、最もスピード制御性能の高い CONTROLシリーズ。あらゆる状況でパワフルなサーファーに安定性を提供します。
CNCによって精密にカットされ、完全に手作業で仕上げられたホイルを備えた頑丈なグラスファイバーパネル。
パワーカービングを得意とするライダーや、脚力のあるライダーに最適。
進化した「CONTROL」シリーズが追加
さらにファイバーグラスラインから、進化した「CONTROL」シリーズも追加。よりダイナミックな太いラインのマニューバーと、無駄のない素早いレスポンスを得るために組み込まれた、ストライプ状の層「UNI-CARBON」。
これにより、フィンのフォイルを薄く仕上げる事が可能となり、ファイバーグラスの利点であるパワーブレイク時に得られるコントロール性も損なうことなくフレックス性が向上。
RIDE NUMBER(ライドナンバー)
FUTURESフィンではフレックス性によるSpeed Generating(スピードジェネレーティング)とSpeed Control(スピードコントロール)を1〜10で数値化しRIDE NUMBER(ライドナンバー)として特性を簡単に知ることができます。
FLEX = フレックス距離 / フィンの高さ
FLEXの数値が高いほどフレックス性が高く、低いほど硬いということになります。
このFLEXには、マテリアル(素材・構造)だけでなく、前述のテーンプレートのデザインも影響します。これが各フィンのライドナンバー(RN)として数字化されたもになっています。
Speed Generating(スピードジェネレーティング)を RN 10〜7、Speed Control(スピードコントロール)RN 4〜1、Balanced(バランス)をRN 7〜4とし3つのグループに分類しています。
このライドナンバーをもとに3つのグループに分類されたマテリアル及びテンプレートを以下に分かりやすくまとめましたのでフィン選びや購入にお役立てください。
Speed Generating(スピードジェネレーティング)
フレック性の高いフィンは小波などパワーのないコンディションで、このフレックス性を生かしターン時のスピードを引きだします。軽快、なめらか、弾力性。
スピードジェネレーティングに属するマテリアルはBLACKSTIX、GENERATIONがあります。
BLACKSTIXシリーズので販売されているテンプレートはこちら。
ライドナンバー(RN)は10〜7
※テンプレート名の後ろの( )はサイズです。
- RAKE :AM1(M)、EA(M)、MACHADO(L)
- NEUTRAL:ANDO(L)、F4(S)、F8(L)
- POVIT :HS2(M)、HS1(L)
GENERATIONシリーズので販売されているテンプレートはこちら。
ライドナンバー(RN)は9〜7
- RAKE :
- NEUTRAL:
- POVIT :HS2(M)、HS1(L)、HS 4.2
Speed Control(スピードコントロール)
より硬いフィンは、ターン時に波にしっかり食いつき、正確で高いレスポンス性を与えてくれます。高いスピード制御性能と安定性。パワフルなコンディションに最適。
スピードコントロールに属するマテリアルはTechFlex、CONTROLがあります。
TechFlexシリーズので販売されているテンプレートはこちら。
ライドナンバー(RN)は4〜3
TechFlexシリーズので販売されているテンプレートはこちら。
ライドナンバー(RN)は4〜1
- RAKE :EA(M)、TWIGGY(L)
- NEUTRAL:PANCHO(L)
- POVIT :
Balanced(バランス)
Speed Generating(スピードジェネレーティング)とSpeed Control(スピードコントロール)のバランスをとったオールラウンドな感覚を持つ。
バランスに属するマテリアルはALPHA、Legacy、HONEYCOMB、VAPORCOREがあります。
ALPHAシリーズので販売されているテンプレートはこちら。
ライドナンバー(RN)は7〜4
Legacyシリーズので販売されているテンプレートはこちら。
ライドナンバー(RN)は7〜4
- RAKE :R4(S)、R6(M)、R8(L)
- NEUTRAL:F4(S)、F6(M)、F8(L)
- POVIT :P4(S)、P6(M)、P8(L)
VAPORCOREシリーズので販売されているテンプレートはこちら。
ライドナンバー(RN)は7〜4
- RAKE :R4(S)、R6(M)、R8(L)
- NEUTRAL:F4(S)、F6(M)、F8(L)
- POVIT :P4(S)、P6(M)、P8(L)
HONEYCOMBシリーズので販売されているテンプレートはこちら。
ライドナンバー(RN)は7〜4