これだけは知っておきたい「サーフィンのルールとマナー」

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

どのスポーツにもルールやマナーがあるようにサーフィンにもルール、マナーがあります。場合によってはトラブルにまきこまれることもありますので正しい知識をしっかり学び、安全にサーフィンを楽しみましょう!またサーフポイントは限られており人気のポイントは混雑することも多い為、譲り合い気持ちも忘れずに…。

サーフィンのルール

説明に入る前に、ここで出てくるサーフィン関連の用語について先に紹介しておきます。

波の各名称(ピーク、フェイス、リップ、ショルダー、カール、ボトム)
  • ピークとは: 波が一番高く降起し、初めにブレイクする部分。(トップともいう)
  • ゲッティングアウトとは: 沖のピークに向けてパドルで波を越えて出て行くこと。
  • ブレイクとは: 波が崩れること。
  • ショルダーとは: これからブレイクする波の盛り上がった部分。
  • パドリング:サーフボードの上で腹ばいになり両腕で水をかく動作。

波のピークから乗った人に優先権がある

海では波のピークから乗った人に優先権があり、その波に他の人は乗れないルールがあります。

優先権のある人の乗っている波に横から割り込む行為を「前乗り(ドロップイン)」と言います。人の波に乗ったり邪魔するのは事故や揉め事の原因となりますのでは絶対にやめましょう。

テイクオフ時には自分よりピークにテイクオフしようとしている人がいないことを確認することを忘れずに…。また誤って前乗りしてしまったら「ごめんなさい」と誤ることも忘れずに。

スネーキング行為

スネーキングとは、波のピーク付近でテイクオフしようとパドリングをしている人がいるにも関わらず、そのピーク側に回り込み、波を後から横取りすること。

インサイド側からパドルで邪魔をしながらまわりこみテイクオフする行為も同様です。

一見、後ろ側にいるサーファーに優先権がありそうに見えるが、前乗りのルールを逆手に取ったスネーキング行為でマナー違反。ハワイなどでローカルにこれをするとパンチアウトが待っているほど悪質な行為と言えます。(コンテストでは妨害にならない場合もあるようです。)前乗り同様、事故の原因となり危険ですので絶対にやめましょう。


なお、この手の事故や揉め事も少なくなく、特にスネーキング行為は判断が難しこともあります。

まずは前乗り、スネーキングとはどんな行為なのかを知ることが大切。知っててやることはもちろん悪質で許される行為ではありませんが、悪意は無くとも知らずにやってしまっている人も同じです。


いい波に沢山乗りたいのは皆同じです。「奪い合えば足らぬ 分け合えば余る」譲り合いの気持ちでサーフィンを楽しみましょう。

ライディングしているサーファーに優先権がある


海の中では波に乗っているサーファーが優先なのでライディングラインからはゲッティングアウトしない事が基本ルールです。ライン上でのゲッティングアウトは事故の原因になるのでパドルするサーファーはショルダー側ではなく乗ってきたサーファーの進行方向とは逆側へ向かってパドルしライディングの邪魔をしないように避ける。

もしライディングを邪魔してしまったら「ごめんなさい」と謝ることも大切。

とはいえ、波の状況によっては、分かっていても気付くのが遅れたり、ルール通りに出来ないケースもあります。ライディングするサーファー側も優先権があるからと無理せず、危ないと思ったらライディングをやめる気遣いも大切になります。

稀に優先だからと傲慢なアクションや態度をされる方もいますが、変化する波の状況の中で常に上級者やエキスパートでもない限り完璧にできる人なんてそんなに多くいません。

お互い逆の立場になることもあると思って接してほしい。

また、知識のない初心者などには優しく指導してあげるのも素敵なことだと考えます。

初心者はなるべく混雑をさける

初心者によくあるケースですが、インサイドの中途半端な所で波待ちをし、沖から乗ってくるサーファーの邪魔になってしまうこと。

これも意外と危険です。

乗ってくるサーファーが皆、上手なサーファーとは限りません。

避けきれずにぶつかってしまう…なんてことも無いとはいえませんので、初心者の方は邪魔なラインにいないか?注意しながら、できるだけ混雑しているところ避け空いているポイントを選ぶ事をお勧めします。

サーファーの真後ろにつかない

ゲッティングアウトの際にサーファーの真後ろから、パドリングして沖にでる行為は大変危険ですので絶対にやめましょう。理由として前にいる人が波に押し戻された際に、後ろにいるあなたにぶつかりケガしたり、ボードがクラッシュするなどの事故の原因となります。

間隔を開けて横に並んだりするなど、ある程度、距離をとっておくのが好ましい。

サーファーの真後ろでパドルしない

暗黙のルール!?

ポイントによっては暗黙のうちにショートボーダーとロングボーダーのポイントが分かれていたり、SUP禁止の看板を出すなどSUP(サップ)が禁止されているエリアもあります。

初めてのポイントに入る場合、事前に情報収集や、看板が無いかのチェック、海に入る前にどんなサーファーが入っているかチェックしておきましょう。

不安なら現地のサーファーにひとこと声をかけて聞いてみるといいでしょう。

サーフィンのマナー

サーフィンには独特の文化のようなものがあり、一般的な常識が通用しない面もあります。

そんな内容に関するマナーから、ごく当たり前の常識的なマナーまで紹介ていますので参考にしていただければ幸いです。

集団入水しない

エリアの狭いポイントに大人数でやってくるのはマナー違反。

行く先のポイントにはそれぞれ暗黙のルールがあったりします。

事前の情報収集も必要。

ゴミは持ち帰る。「ちびクリーン」のススメ

当たり前のことですが、海から帰るときは自分が出したゴミは持ち帰りましょう。

漂流物でなく、あきらかに誰かが海に持ち込み捨てて帰ったと思われる空き缶やペットボトル、タバコの吸い殻などのゴミを見るたびに悲しい気持ちになります。

自分のゴミぐらい持ち帰って欲しいものです。

また、砂浜や駐車場などに落ちているゴミも一緒に持ち帰りたい

ローカルや市区町村等によるビーチクリーン活動も行われておりますが、参加出来ないあなたにも「ちびクリーン」なら出来ます!海から上がる際に砂浜に落ちたゴミを1つでもいいので持ち帰る。

車で来たなら、自分の車の周りだけでもゴミ拾いする。

一人一人は僅かな量ですが、ちびクリーンの輪が広がれば大きな成果に繋がるのではないでしょうか。

そんな素敵なサファーが少しでも増えることを願いたい。

みんなで「ちびクリーン」輪を広げていきましょう!

このような些細な行動が、そのポイントをより大事にしたいという気持ちにつながると考えます。

ビジターもローカルサーファーや地位域住民と一緒にそのポイントを大事に守って行きたいという気持ちの輪が広がってほしいものです。

車の駐車、トイレへの配慮

地域住民への迷惑行為として車の駐車問題があります。

交通の妨げや近隣の迷惑になる駐停車、車のエンジン音や音楽などの騒音などがあります。

車 駐車場 サーフィン

トイレ問題、ポイントによってはトイレが無いケースも少なくなくありません。特に大便の場合、やむを得ず!?適当にされる方もいるかもしれませんが、近隣の私有地だったり農地だったりする等々、地元の方が迷惑されているケースが実際に出ており問題となっています。

もし、あなたの畑や庭に勝手に空き缶やゴミをポイ捨てされたり、大便をされたらどうでしょうか?車を止められたらどうでしょうか?それが1回や2回じゃありません、これがずっと続くとしたら…。

あなたはその被害者だとしたらどんな気持ちになりますか?

悪意、認識の有無に関わらず、たまたま1回の過ちだとしても、その軽率な行為は受けた側にとっては一度や二度ではありません。

サーフポイントの地元ではこのような問題が現実に起こっていることを忘れてはいけません。

初めていくポイントは事前に調べるなどし、現地でわからない場合は、周囲のサーファーに声をかけ教えてもらうなどし、周囲に迷惑をかけないように利用しましょう。

トイレのないポイントに行く場合はトイレは事前に済ませるなど、各自で責任を持った行動をしましょう。

ビジターサーファーの心得

私たちがサーフィンを楽しんでいるポイントの中には、その土地に住むローカルサーファーが大切に守ってきたポイントも少なくありません。清掃活動や地域住民との話し合いなど、ローカルサーファー達はそのポイントでサーフィンが楽しめるように努力されています。

前述のような駐車、トイレ、ゴミ問題などの軽率な行動が地域住民への迷惑行為となっています。サーフポイントの地元ではこのような問題が現実に起こっていることを忘れてはいけません。地位域貢献にも努めているローカルサーファーがこのような問題を地域住民の方と話し合うなどのフォローをされていることもビジターの方は忘れてはいけません。

一人一人がそのポイントを使わせて頂くという気持ちで利用したい

「地域の住民にはサーファーはマナーが悪いと言われ嫌われる。」→「一部の自分勝手な行動をするビジターが周囲の迷惑も考えず風紀を乱し、ビジターはマナーが悪いと言われる、ローカルサーファーにも迷惑をかける」

あなたの軽率な行動はこのような悪い流れを起こしてしまうということを忘れず行動してほしいです。

過去に問題になっていることなど、場合によっては看板設置などされている場合もありますので注意してみると良いでしょう。

住民の方の目線になって考え、一人一人がそのポイントを使わせて頂くという感謝の気持ちで利用することが大切ではないかと思います。

ローカルリスペクトについて

ローカルとは、それはローカルサーファーだけではなくその海を利用する地域の方、その地域の施設、住民なども含むと考えます。

前述のように、一部でしょうが。。。マナーの悪いビジターサーファーがいるように、ローカルサーファーにも我がもの顔でビジターに圧を掛けてくる方やマナーの悪い方も少なからずいます。恐らくそんなローカルの方は大した地域貢献なんてものはしていないでしょうが…。そういう方がローカルサーファーの印象を悪くしていることも少なからずあると考えます。

しかしながら地域貢献やサーフポイントの風紀や環境にご尽力されている方、それに習って行動しているローカルサーファーが存在することを忘れずに利用したいものです。

筆者の個人的な考えですが

ローカルリスペクトとはここで案内してきたサーフィン時のマナー、サーフポイントの保守・保全にも配慮することだと考えます。

ローカルとビジター間のトラブルや問題は深刻な面もあり、難しい問題とは思います。

ビジターの気持ちは筆者も数多く経験しよく理解しています。

私有地でない以上は海はローカルだけのではありません。

しかし、もしあなたが逆の立場であったらどうでしょうか?

いつも利用しているホームポイントに多くのビジターが入り、いきなり、一番いいポジションで波乗りされたり、波を独占されたらどんな気持ちになるでしょう?

地域住民の迷惑になるような駐停車、トイレ問題なども含め、ローカルの立場になって海に入り行動すればきっと関係性も変わってくるのではないでしょうか?

そう願いたい。

筆者も未熟な初中級者の頃に某メジャーポイントでローカルからグループ絡みであからさまな嫌がらせで排除行為を受けたこともあります。

そのポイントを守るためにマナーがよくない、悪質、危険な行為に対し厳しい対応が必要なこともありますが、それ以外のケースの場合では、もう少しビジターの気持ちになって対応してほしいと願っています。

運良く、その地に生まれ(住み)そのポイントのローカルサーファーとしてサーフィンできる方もいれば、海とは無縁の土地に生まれ(住み)、そのポイントに週末に時間をかけて通うようになったビジターサーファーもいるわけで…ただそれだけのこと。そこにどのくらいの違いがあり、権利の有無・優劣が存在するのでしょうか!?

そのポイントを大事にしているローカルとビジターが対等とは言いませんが、結局のところお互いの立場、気持ちになって考え行動すること、その上で歩み寄りが大事になってくるのだと考えます。

ビジターの方も、前述でお伝えした、サーフィン中のマナーもちろん、ちびクリーンや駐車、トイレ、騒音問題などに配慮し、ローカルサーファーに負けないくらい、そのサーフポイントを大事にして利用して頂きたいと願っています。

それが結果的にローカルリスペクトにもつながると考えます。


サーフィンを始めるにあたって、耳にしたり経験されることもあるかもしれませんが…。

ローカルサーファーとのトラブルについて、一部ではローカル色の強いポイントも存在しビジターには入りにくい雰囲気やNGのポイントもあり、残念なことではありますが常識が通用しないというケースもあります。

可能な範囲で情報収集をしメジャー且つ設備が整ったオープンなポイントを選び入るのが、ビジターサーファーも馴染みやすいでしょう。前述のような心得さえしっかり持って行動すれば何の問題もありません。そういったサーフポイントの本物のローカルサーファーは紳士的です。

サーフィン独特のカルチャー ローカルリスペクトについての動画がありますのでご覧ください。

あわせて読みたい