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初心者が最優先すべきは浮力と安定性!
初めてのサーフボードはショートボード、ミッドレングス、ロングボードのどれを選べばいいの?
どんなサーフボードを選んでいいか分からないとお悩みの初心者へ。
この記事では、サーフボードの選び方のポイントが理解できます。
そして、あなたのサーフィンスタイルに合うサーフボード選びのガイドをいたします。
筆者は、2008年からサーフショップオーナーとして新品・中古サーフ用品を2500点以上取り扱ってきた経験をもとにサーフアイテムやハウツーなどのサーフィンに特化したウェブマガジンを運営しています。
あなたの目指すサーフィンは?
あなたの目指すサーフィンはどんなスタイルですか?
どんなサーフボードに乗りたいですか?
それぞれ目指す方向性によってボードの選び方も変わってきます。
まずは、まだ方向性が決まっていない初心者のために…
あなたの目指すサーフィンを一緒に考えてみましょう!
既に決まっている方はここは飛ばして次を読んでください。
ではいくつか質問します。
- サーフィンを始める理由は?
- どんなサーフィンをしたい?
- 海(サーフポイント)までどのくらい時間がかかる?
- サーフィンに行くペースはどのくらい?
- 一緒い行く仲間や経験のあるサーファーがいる!?
- サーフィンスクールに行く?
サーフィンを始める理由は?
例えば「週末の趣味として」「プロを目指す・大会に出たい」「夏場のレジャーとして」「体力づくり」など理由はあると思いますが、ここがサーフィンを始める上で軸になるところですので明確にしておきたい。
「週末の趣味として」「プロを目指す・大会に出たい」「体力づくり」などの場合は、ショートボード、ミッドレングス、ロングボードのいずれも候補にあげられますが、「夏場のレジャーとして」なら、ショートボードはやめておいた方が良い、初心者のサーフィンでは浮力の有無が最も影響します。
中でもショートは浮力がないので、夏場に数回しか行かない方がすぐに乗れる(遊べる)ほど簡単ではありませんので選択肢から外した方がよいでしょう。
どんなサーフィンをしたい?
例えば「アグレッシブ、ハードなサーフィンをしたい」「ゆったり、メローなサーフィンがしたい」「のんびりサーフィンしたい、レジャー気分で楽しみたい」などイメージできるサーフィンがあればなお良い。
「アグレッシブ、ハードなサーフィンをしたい」なら、ほとんどの場合ショートボードという答えになりますが、ロングでもクラッシックスタイルのゆったりとしたサーフィンを楽しめるボードから、パフォーマンス系のハードなアクションが楽しめるボードまであります。
まずはどんなスタイルのサーフィンがあるの、ショート・ミッド・ロング問わず、色々な動画をみてください。こんなサーフィンいいな〜とかカッコいいな〜とか新しい発見があるかもしれません。
海(サーフポイント)までどのくらい時間がかかる?
これから通う予定の海(サーフポイント)までどのくらい時間がかかりますか?
サーフポイントに近い場所ですとちょっと時間できたから1時間だけサーフィンしよう。なんてことが容易にできるので自然とサーフィンに行く機会も増え上達も早くなる傾向にあります。
一方、例えば片道2時間(往復4時間)とか海から離れている場所に住んでいると仕事や学校が休みでないと時間的に厳しいです。
ガソリン代や高速代も掛かります。
海の近くに住んでいる人よりも間隔もあき、なかなか回数を重ねることができませんので上達も緩やかになります。
ロングボードなど長めのサーフボードの場合、車に積載できるかの?の問題も出てきます。
車やキャリアに関してはこちらで紹介していますので参考にご覧ください。
サーフィンに行くペースはどのくらい?
仕事や学校、ライフスタイルや居住地など環境によっても行くペースは人それぞれ違ってきます。
サーフィンを始める目的によっても変わってきます。
これらのことを考慮すれば自ずと行くペースも決まってくると思います。
どのくらいのペースで行きたいか(行けるか)考えてみましょう。
自宅から海(サーフポイント)までの往復時間や休日の条件で、サーフィンに行けるペースもある程度決まってくるでしょう。
そして、残念ながら浮力のないショートボードに簡単に乗れるほどサーフィンは甘くはありません。
ある程度回数を行きながら必要な体力を付け、海、波、ボードになれて、ようやく結果がでます。
年に数回程度しか行けない、行きたくてもなかなか行ける回数が少ないという方は、浮力のあるファンボードやロングボードから始めるのがいいでしょう。
逆に海も近く、短時間でも毎日のように行ける環境があり、年間を通しコンスタントに行く予定であれば上達も早くなりますので、レベルアップのことも視野に入れたサーフボード選びも一考かもしれません。
とはいえ、まずは早く立って波に乗れるようになること、たくさん乗ることが最初は大事であり上達の近道です。
最初から中上級者が選ぶような浮力のないボードを選ぶと、上達を遅らせる原因になったり、サーフィンの楽しさを知る前に嫌になってしまいかねません。
一緒い行く仲間や経験のあるサーファーがいる!?
サーフィンを始めるにあたり、運良く身近にサーフィン経験者がいて、そんな仲間と定期的に一緒に波乗りに行くことが可能という場合、技術的なこと、サーフポイント、海や波のこと、安全面など様々な情報を仲間から学ぶことができます。
同じスタイルのサーフィンを目指す!?
このように一緒い行く仲間や経験のあるサーファーがいる場合、できれば同じスタイルのサーフィンを目指すのが理想です。
一緒に行く仲間はショートなのに、自分はロングボードに乗りたいとなれば、サーフポイント(行く場所)の選び方や海の上でも波待ちの位置も変わるなど、同じサーフィンですが微妙な違いも少なからずあります。時にはお互いのストレスになることもあるかもしれません。
仲間がショートボードに乗っているのなら、ショートボードやショートボードに近いタイプのミッドレングスに合わす方が楽しめますし、技術的な面でも教わることができるので上達の近道にもなります。サーフボード選びの相談もできます。
とはいえ本当はロングボードを始めたいのに、無理して、いやいやショートボードにするというのは、それはそれで好ましくありません。サーフポイントによってはどちらのサーフボードでも楽しめるポイントも多く存在しますので無理に合わせなくて大丈夫です。
あくまでもサーフィンのスタイルにこだわりがない、どっちでもいいなんて方は合わせる方がメリットが多いというだけの話です。
サーフィンスクールに行く?
まずは「サーフィン体験やスクールで講習を受けるつもり」という場合。サーフボードの購入はその後からでも遅くはありません。
もちろん、早々に情報収集や検討しておくのは良いことですが、実際に体験して考えが変わることもあるので、急ぎでない場合は体験後に購入するのが良いでしょう。
初心者向きのサーフボードとは?
初心者のサーフボード選びに一番求められる要素は「浮力・安定感」
ざっくりいうと、「浮力=長くて幅と厚みがあるボード」
初心者が最初に越えなければなならない壁が「パドリング」と「テイクオフ」
パドリング(パドル)とは、ボードの上で腹ばいになり両腕で水をかく動作。
テイクオフとは、パドリングして波に乗ってボードに立つ一連の動作。
中上級者のサーファーをみるとサラッとやっているので簡単そうに見えるのですが、実際にやってみると難しい。なかなかうまく出来ないんです。
多くの初心者にとって、大きな壁になっていることは間違いありません。
このパドリングとテイクオフを容易にするのが、サーフボードの浮力。
長さ、幅、厚みがありバランスの取れたサーフボードは高い浮力と安定性につながり、パドリングがスムーズ&楽にでき、テイクオフの動作も容易になります。
各タイプごとのサーフボードの選び方
どのタイプのボードにするか?ある程度方向性が決まったら、いよいよボード選びです。
ショートボード、ミッドレングス、ロングボードのそれぞれの特徴と選び方について説明していきます。
ショートボード
初心者は、なるべく浮力のあるボードを選んでください。
具体的には長さがあり幅、厚みのあるボードに越したことはありません。
ショートの場合ノーズがスリムで尖ったタイプが一般的ですが、ノーズ幅がなるべく幅広で、スリムなものより、ゆったり丸みを帯びたカーブになっている方がパドリングやテイクオフもしやすくなります。
初心者向けにデザインされたボードが理想ですが、初〜中級向けの小波用で浮力のあるボードなら、幅、厚みもあり、ロッカー(ボードの反り)も緩く、浮力のあるボードも多いです。
例えば、ボードのボトム部(裏側)が水面との接面となるわけですが、この接面が広ければ広いほど浮力は向上するわけです。同じボードの長さでもロッカー(ボードの反り)の緩い方が接水面が広くなる為、ボードの浮力もあがるという事になります。
ショートボードはファンボード、ロングボードと比べると長さが短く、厚みも薄い為、浮力が無く安定感が極端に低い為、中上級者が選ぶハイパフォーマンスタイプの浮力の無いボードを最初から選ぶとパドリングやテイクオフ、波待ちになどが一段と難しくなり苦戦することになるでしょう。すくに乗れないどころか、せっかく始めたサーフィンがいつまで経っても上達せずに嫌気がさしてしまいます。
欲張らず無理せず、まずは浮力のあるボードでしっかりトレーニングされることをお勧めします。
一般的にショートボードには適正体重というものがあり、体重・レベル(初級・中級者・上級…)に対してにボードの容積(リッター)で推奨サイズがあります。各ブランドで販売されている既成サイズのショートボードにはこれらの情報が載っていることもあります。
また、ショートボードでは容積(リッター)に対する適正体重の目安表のようなものがありますので、参考にしてみるのも良いでしょう。
ロングボード
ロングボードにはシングルフィンのクラッシック系、シングルスタビライザー(2+1)のハイパフォーマンス系やオールラウンド系があります。
まずは、ある程度ボリュームのあるビギナー向けのロングボード、または浮力のあるオールラウンド系やクラッシック系のボードを選ぶと良いでしょう。
ボードの長さの目安
長さは、9`0〜9`6フィートくらいが日本国内のビーチでは扱い易意でしょう。体重が軽量な方は9`0〜9’2フィート、ウェイトのある方は9`4〜9`6くらいが目安といったところでしょうか。
あくまでも目安であり、長さが短くても幅や厚みがあるボードもありますし、その逆もあります。サーフポイントの波質によってもかわりますので一概には言えませんが、ある程度の目安として考えておくと良いでしょう。
初心者の方はショートボードで説明したように、アウトライン緩やかなカーブで幅が適度に広め、ロッカー(ボードの反り)も弱めのボードが浮力・安定感につながります。個人的な見解になりますが、特にノーズがワイドなアウトラインになっている方が初心者には乗りやすいと考えます。
少し先の話にはなりますが、バランスの取れたオールラウンドタイプ1枚であらゆるコンディションで楽しむのも良いですが、ある程度上達した際にはシングルスタビライザーのハイパフォーマンス系とシングルフィンのクラッシック系ボードのの2つの異なるタイプを持ち、波のコンディションで使い分けるのもおススメ!サーフィンスタイルにも幅ができ、技術的にもレベルアップにつながり楽しめることでしょう。
ミッドレングス
これまではファンボードという名称で呼ばれており、どちらかと言うと初心者向けのボードという印象の強かったジャンルでしたが、近年はミッドレングスという呼び方で初心者からプロ・エキスパートとまで幅広いサーファーに人気となっているボードです。
ミッドレングスには定義がなくショート、ロングの中間に位置するボードという認識で良いでしょう。
ショートボードには適正体重というものがありますが、ミッドレングスには適正体重というものがありませんので自分のスタイルに合わせて選びます。やはり初心者は浮力、安定性に重きを置き選ぶことをお勧めします。
ショートボード、ロングボードにこだわらない(決められない)
ショート、ロングのどちらがいいか分からない、決められない場合の選択肢としてショートボードの操作性とロングボードの安定性などの長所を兼ね備えたミッドレングスから入るのもいいでしょう。ショートに比べ浮力・安定感がグンっと上がり、初心者にも扱いやすくおススメ。
また、ミッドレングスにはショートに近いものから、ロングに近いデザイン・乗り味のものまで選択肢も多いので、サーフィンの方向性やあなたの体型によって自分の理想にマッチしたものを見つけることができるでしょう。
さらにロングに比べ車への積載、持ち運びも手ごろで扱いやすいのもメリットのひとつです。
ショートボードを始めたいけど浮力がないので不安
ショートボードを始めたいけど、自分の体重に合うものがない、浮力がなく不安、ショートだと乗れなかった、というあなたはミッドレングスから始めるのがオススメ。
ミッドレングスにはショートに近いタイプ(アウトラインの形状が似ているもの)や、それこそショートとロングの中間に位置するいいとこ取りのデザインのボードがありますので、そのあたりから選びトレーニングすると良いでしょう。
そしてミッドレングスでは物足りなくなるくらい上達したら、ショートボードに変えていけば良いのです。
遠回りのように感じる方もいるかもしれませんが、浮力があるボードの方が早く・沢山乗れるようになることはもちろん、浮力がある分、ターンなどの操縦で誤魔化しが効きにくくなりますので基本を学ぶには、浮力のないショートボードよりもむしろメリットは多い。
ソフトボード
夏場のレジャー的な楽しみ方として、年に数回楽しむ程度であればソフトボードという選択肢もありです。ショートからロングボードまで幅広いタイプがあります。
ソフトボードはボディボードのように表面がソフト素材でできているのでぶつかっても怪我をしにくく安全性が高い。一般的なサーフボードより幅、厚み(ボリューム)があり、浮力は格段にアップしますので、年に数回しかサーフィンをしない方でもすぐに立って乗れるようになります。
とはいえ、ある程度長さもないと浮力の恩恵も得られないので、ミッドレングスのソフトボードなら浮力も十分にあり、車の積載もしやすくお勧めです。
さらに、本格志向を好む方に人気のソフトボードもオススメ。
ソフトボードと言っても、こちらは正しくは中身はハードボードのソフトトップサーフボードです。
※もっと詳しくサーフボードの種類を知りたい方はこちらをご覧ください。